
■海外担当
弊社は主に国内販売が中心ですが、海外展開は営業の森下と私の2名体制で対応しております。海外は主にタイとシンガポールをターゲットにしており、JETROのハンズオン支援も受けながら、9月にはタイで開催される展示会にも出展を予定しております。国内では問屋さんや健康食品OEM向けに九州産の農産物を加工したオリジナルPB商品を販売しており、安定した基盤がありますが、国内の市場は徐々に縮小しているため、海外案件も徐々に増えてきている状況です。そのため、海外販路の開拓は喫緊の課題となっています。
■これまでの海外展開と課題について
海外の販路開拓に関しては、やはり商談の場をどう作るかが最大の課題です。具体的には「ルートがない」ことがネックでして、海外のバイヤーと直接つながる手段が限られています。私どもがこの課題に意識を持ちはじめたのは約3年前からで、国内市場の減少を受けて新規事業の一環として海外展開を真剣に模索し始めました。海外展示会への参加は非常に有効な手段であると考えており、9月のFIアジア(食品原料展示会)に出展を予定しています。ただ、展示会出展には当然コストもかかり、準備や移動の時間も膨大で、効率的なアプローチを模索している最中です。
■メタバース展示会の案内を受けたときの第一印象
正直なところ、メタバースで展示会をするという発想自体が初めてで、「そんなこともあるんだな」と驚きました。ただ、私たちの通常業務が非常に忙しい中でも対応可能だと感じられたのが決め手でした。リアル展示会と違い、物理的な移動が不要で、時間やコストの節約になる可能性がある点が魅力的でした。
■出展してみての感想
出展して気づいたのは、やはり準備の重要性です。商品数やポスター、資料をきちんと整えておかないと、興味を持ってもらっても次につなげるのが難しいと感じました。実際にはオールサンプルリクエストが多く、サンプルだけもらって終わってしまうケースも目立ちました。リアクション自体は4件ほどありましたが、そのうち3件は途中で止まってしまい、1件のみ代理店を通して商談に進みました。しかし、温度感がつかみにくく、今後の活用方法をもっと考える必要があると感じました。営業は2人で国内も担当しながらなので、メタバースの活用はまだ十分にできていないのが実情です。
弊社としては、東南アジア市場を中心に原料の実績を積み重ねていきたいと考えています。特にタイとシンガポールに向けて販路を広げていくのが目標です。メタバース展示会に関しては、資料をしっかり充実させ、分かりやすく伝わることが成功の鍵だと思います。準備不足だとせっかくの機会も活かしきれませんので、取り組む際は十分に準備して臨むことをお勧めします。