
■海外担当
私は経営全般を見ておりまして、営業や商品開発も自ら行っています。酒造りの部分については、社員杜氏に一任していますし、出荷作業については蔵人やパートの方々にお願いしています。また、海外展開についても私が主導で取り組んでいます。国内には特約の商社が一社あり、その商社を通して輸出を行っています。
■これまでの海外展開と課題について
輸出業務を始めた当初は、何から手をつけたらよいのか、誰に相談すればよいのかもわからず、本当に悩みました。私が代表になって八年ほどになりますが、以前オランダにパイプがありまして、そちらに輸出をしていました。ただ、そのパイプが切れてしまってからは、自分たちでしっかりやっていかねばと考えるようになりました。
海外の賞をいただく機会が増えてきたことで、少しずつ海外での認知も広がってきましたし、代表になってからは、話を聞いてくださる方も増えてきたように感じます。
コストについてはそれほどかけていません。JETROのコンソーシアムを通じて得た情報をもとに、補助金を活用しながら展示会などにも参加してきました。
■メタバース展示会の案内を受けたときの第一印象
初めて「メタバース展示会」という言葉を聞いたときは、正直ピンとこなかったのですが、同じ酒蔵の方がFacebookに投稿されていたのを拝見して、なんとなくイメージは湧いていました。「どんなもんなんやろな」という軽い気持ちでしたが、話を聞いていくうちに、オフラインの展示会と比べて拘束時間がかからず、期間が長く出展できるという点に魅力を感じました。
■出展してみての感想
正直なところ、思っていた以上にサンプルのリクエストが来て驚きました。まだ初めての出展でしたので、メッセージの対応などには手が回っていない部分もありますが、お相手の反応を見ながら、今後にどうつなげていくかを考えているところです。
特に良かったと感じたのは、最初の設定が少し大変だったものの、担当の方が丁寧にフォローしてくださったおかげで、スムーズにブースを作ることができたことです。一度ブースが完成してしまえば、見栄えも良くなりますし、非常に楽に参加できるのは大きな利点だと思いました。
実際、展示会に出したことでホームページにも問い合わせが来ました。百貨店やスーパーマーケットなど、3件ほどですが、反応があったのは嬉しい驚きでした。