
■海外担当
私の担当は、会社全体の広報を中心に、育種株式会社の認知度向上を図ることです。特に若い農家の方々にうちの品種を知ってもらい、使ってもらうことを目標にしています。加えて、ケール事業部のECサイト運営や、SNS(Instagram・YouTubeなど)を活用した情報発信も行っています。
■これまでの海外展開と課題について
現在、当社の種子は海外にも販売しており、特にインドネシア市場が大きなシェアを占めています。インドネシアではうちのキャベツの種が多く使われているんです。また、種子の生産拠点として、イタリアや中国などの農場と提携し、日本へ輸入して販売しています。
海外展開における課題は、各国の気候に合った品種の開発と、販売ルートの確立ですね。特に日本と異なる環境での生育試験や、現地の農家との連携が重要になります。
■メタバース展示会の案内を受けたときの第一印象
最初にメタバース展示会の話を聞いたときは、「本当にビジネスとして成り立つのか?」という疑問がありました。しかし、実際に参加してみると、リアルの展示会では出会えない国や地域の方々とも繋がることができ、予想以上に手応えがありました。
特に、海外の方が興味を持ちやすいのが印象的でした。ヨーロッパではケールが主食のように食べられていますし、ブラジルなどでも普通に食卓に並びます。メタバースを活用することで、そういった市場との接点を持てるのは非常に大きなメリットだと感じました。
■出展してみての感想
今回の出展を通じて、改めて海外市場の可能性を実感しました。日本ではケールはまだ青汁のイメージが強く、「苦い・まずい」と思われがちです。しかし、当社の品種改良により、甘く食べやすいケールが開発されています。
試食を提供した際、「全然青臭くない!」という驚きの声が多く、特に外国の方からの反応が良かったです。実際に、京都のフレンチレストランでうちのケールを使ったグルテンフリーのパスタが提供されており、非常に好評です。
また、ケールの通年供給へのニーズに対応するため、冷凍ケールや乾燥パウダーの開発も進めています。これによって、日本国内だけでなく、海外市場でも安定した供給が可能になり、より多くの人に手に取ってもらえるようになると期待しています。
今回のメタバース展示会を通じて、オンラインでの市場開拓の可能性を強く感じました。リアル展示会では難しかった国々との接点ができ、ケールやキャベツの新たな市場が開けるかもしれません。今後は、この経験を活かして、さらなる海外展開を進めていきたいと考えています。

