
■海外担当
私は、海外市場への展開を担当しており、特にアジア圏への輸出業務を中心に活動しています。これまでに台湾、香港、シンガポールなどでのイベントに出展し、現地企業と商談を重ねてきました。アジア市場との商談は比較的スムーズに進みますが、異なる市場での課題に対する対応が必要だと実感しています。
■これまでの海外展開と課題について
海外市場展開にはいくつかの課題があります。特に、時差や商習慣の違いが目立ちます。アジア圏では時差が少なく、スムーズに商談ができる一方、アメリカ市場などでは大きな時差があり、リアルタイムでの対応が難しくなることがあります。また、日本企業の商談は非常に誠実ですが、海外では「とりあえず送っておいて後で考える」という対応が多く、商談が取引に発展しにくいという課題があります。このような商習慣の違いに対して、対応のスピード感やフォローアップの重要性を再認識しています。
■メタバース展示会の案内を受けたときの第一印象
メタバース展示会に参加する案内を受けた際、最初に「本当に商談が成立するのか?」という疑問が浮かびました。リアルな展示会では商品を手に取って確認できるため、商品の魅力が伝わりやすいと感じていたからです。しかし、メタバース上で商品の体験をどう再現するかには不安がありました。それでも、「オンラインならではの気軽さ」や「世界中のバイヤーと繋がれる」点に可能性を感じ、参加を決意しました。
■出展してみての感想
実際にメタバース展示会に参加してみると、予想以上に多くの問い合わせを受け、特に海外のバイヤーが真剣に商談を希望してくれたことに驚きました。例えば、新潟の田舎の醤油屋さんが海外バイヤーと繋がった実例を挙げ、オンライン展示会の可能性を再確認しました。一方で、海外のバイヤーは日本の企業と異なり、サンプル依頼に対して必ずしもレスポンスがあるわけではなく、その対応方法に課題を感じています。また、メタバースの商談においては、リアル展示会と同じ方法で進めるのは逆効果となることに気づきました。むしろ、オンラインならではの手軽さを活かし、ワンクリックでサンプル請求ができるような導線作りが重要だと考えています。
今後は、インバウンドとアウトバウンドの両方を強化していきたいと考えています。特に、海外のバイヤー向けの販売だけでなく、訪日観光客向けの販売チャネルの整備も計画しています。また、オンライン商談の仕組みをさらに改善し、リアルとデジタルの両方で海外展開を進める予定です。メタバース展示会のような新しい試みについても引き続き挑戦していきます。オンラインの強みを活かしつつ、リアル展示会とどう組み合わせるかが今後の鍵になると考えています。
私は、アジア圏を中心に海外市場への展開を進めており、商習慣の違いや時差に関する課題を克服しながら成長しています。メタバース展示会に参加し、予想以上に多くの問い合わせを受けるなど、オンライン展示会の可能性を実感しましたが、サンプル請求やレスポンスのタイミングにおいて課題を感じています。今後は、インバウンドとアウトバウンドの両面で強化し、オンラインとリアルの両方を活用した商談の仕組み作りを進めていく方針です。

